サウナが風邪を防止する科学的根拠となる研究

オーストラリアの調査で、風邪が他のどの感染症よりも生産性の損失を引き起こすため、経済への影響力が大きいこと。しかしながら風邪の予防にはなかなか有効な手段がないこと。そこで、サウナが風邪の発病率を減らすのではないかという仮説を立てて検証した。サウナに入る人とそうでない人を半年間追跡し、風邪をひく頻度、風邪を引いた期間の長さ、風邪の重症度を記録した。そこで出た結果は、サウナに入る人は、入らない人に比べて、約50%風邪にかかる率が低いというものだった。しかし、風邪を引いた平均期間と、風邪の重症度は、両者とも変わらなかった。つまりサウナによく入れば、風邪を引く確率は半分になるが、風邪を引いてしまった場合は、その症状に差はないということになる。サウナは風邪の予防だけに有効。風邪になってからサウナに入ると悪化したり長引くことが多いので、風邪を引いたらサウナは我慢すべし。
論文名:定期的なサウナ入浴と風邪の発症率
Regular sauna bathing and the incidence of common colds
E Ernst, E Pecho, P Wirz, T Saradeth
方法:6か月間風邪の頻度、期間、重症度を記録
対象者数:25名
国:アメリ
結果:研究期間の最後の 3 か月間でサウナに入っていない25名と比較して風邪の発生率がおよそ半分になった。

サウナなど温冷浴で風邪をひきにくくなり欠勤率が29%下がる
論文名:健康と仕事に対する冷水シャワーの影響: ランダム化比較試験
The Effect of Cold Showering on Health and Work: A Randomized Controlled Trial
Geert A. Buijze, Inger N. Sierevelt, Bas C. J. M. van der Heijden, Marcel G. Dijkgraaf,and Monique H. W. Frings-Dresen


サウナが風邪を予防する仕組み
1.風邪の原因はウイルス感染
2.風邪を起こすウイルスは200種類以上ある
3.風邪ウイルスを殺す薬はない
4.風邪ウイルスを攻撃するのは体内にある免疫細胞
5.サウナで出るHSPは免疫細胞を活性化させる
6.元気な免疫細胞が風邪やインフルエンザのウイルスを広がる前に攻撃する


よってサウナで免疫力の上がった身体は風邪をひきにくい。