サウナの種類 フィンランド式サウナ~スチームサウナ~ミストサウナ~塩サウナ

 

サウナの種類 フィンランド式サウナ~スチームサウナ~ミストサウナ~塩サウナ
 
フィンランド式サウナ
ストーブで室内を暖めながら蒸気も発生させるサウナ。ストーブの熱源は電気、遠赤外線、薪などがある。ストーブの上にサウナストーンと呼ばれる石をいくつか置き、それに水をかけ(ロウリュ)、蒸気を発生させ湿度を上げる。室内温度は60~90度と高すぎず低すぎずだが、蒸気のために体感温度が上がるので熱く感じ、肌や目の乾燥を避けることができる。湿度はどれだけロウリュをするかによって、大きく異なる。全くロウリュしなければ5%まで下がることもあるし、頻繁にロウリュすれば50%まで上がることもある。
ストーブで室内を熱くするので乾式/ドライサウナに含まれたり、蒸気も発生させるので湿式/ウェットサウナに含まれたりする。ikiサウナ、ロッキーサウナ、イブネスもフィンランド式サウナに含まれる。
本格的な日本初のフィンランド式サウナは渋谷のスカンジナビアクラブというサウナ施設で、1966年に営業開始した。こちらは1957年に独自の工夫で作られた東京温泉とは違い、フィンランド人に図面を引いてもらって、フィンランド製のストーブを使い、ロウリュもある本格的なフィンランド式サウナ。
フィンランド式家庭用サウナストーブも60年代から販売されている。
 
 
スチームサウナ
蒸気でサウナ室を暖めるサウナ。湿式/ウェットサウナの1種。湿度が高く、蒸気が多いとサウナ内が雲の中のように白くなるのが特長。下から上に上っていく蒸気の性質上、通常、足元や壁の下の方から蒸気が出てくる。蒸発させる水にアロマオイルを混ぜることでアロマの香りのする蒸気を発生させることができる。蒸気により熱伝導率が高いため室温がそれほど高くなくても熱く感じることができる。
 
大きな箱型のものに体を入れて顔だけ出す家庭用サウナは赤外線タイプか、このスチームサウナ式。炊飯器のような機器で水を沸騰させ、その蒸気をパイプなどで人が入る大きな箱型に送る仕組みが家庭用には多い。このタイプは中が蒸気でびちゃびちゃに濡れるのでメンテが面倒。
 
 
ミストサウナ
温水を霧(ミスト)にして、その霧でサウナ室を暖めるサウナ。湿式/ウェットサウナの1種。低温多湿が特長。ドライサウナよりも低温だが、90度のドライサウナと60度のミストサウナは同じくらい深部体温が上昇する。浴室に標準で備えられているマンションもある。蒸気ではなく霧なのでスチームサウナよりも低温の場合が多い。霧は液体ゆえに上から下に降ってくるので、通常、天井や壁の上の方からミストが出てくる。霧の粒の大きさを調整できる設備もある。家庭用の場合、浴室の天井に備えつけるタイプと、エアコンのように壁の上の方に備えつけるタイプがある。
 
 
塩サウナ
肌につけるための塩が置いてあるサウナ。たいていは肌が濡れやすい湿式/ウェットサウナにあることが多い。肌がつるつるになるという効能がある。
最適な手順は以下
1.サウナに入る前に体をシャワーなどできれいにする
2.サウナ室に入ったら塩を手に取り、体にやさしく塗る。塩をこすりつけると肌を痛めるので、塩を皮膚に置くくらいの強さでぬる。
3.白かった塩が汗に溶けて透明になるまで5~20分待つ。その間、浸透圧によって塩が汗をたくさん引っ張り出す。
4.保湿力の高い新しい皮脂が作られる。
5.サウナ室から出たらシャワーで塩を流し落とす。