【論文付き】サウナがうつの発生率を77%も下げる!!



うつに対するサウナの効能
うつ病など精神病の発生率をサウナは77%下げる
方法:精神疾患とサウナの関係について検討するため中央値で24年間追跡調査
対象者数:2138名(42~61歳男性)
国:フィンランド
論文名:サウナ入浴と精神障害のリスク:前向きコホート研究
Sauna Bathing and Risk of Psychotic Disorders: A Prospective Cohort Study
Tanjaniina Laukkanen , Jari A Laukkanen , Setor K Kunutsor
結果:サウナに入る頻度が週1回以下の群に対し、週2~3回群の発生率は約20%低減、週4回以上群は約77%低減

・サウナがマイルドなうつ病に効果的
方法:軽症うつ病エピソードを有する入院患者を対象とした、反復温熱療法の効果に関するランダム化比較試験。対象者は温熱療法群または非温熱療法群に振り分けられた。いずれの群も、同一の入院治療(栄養管理、理学療法作業療法等)を受けたが、それに加えて、温熱療法群は4週間(週5日)、1日1回、60°Cに保たれた遠赤外線乾式サウナのベッドの上で、15分間、仰臥位で過ごした。その後、28°Cに保たれた部屋に移動し、毛布で保温しながら30分間、過ごした。サウナの前後の体重減少を発汗量とみなし、経口水分補給も行った。非温熱療法群は、4週間(週5日)、1日1回、24°Cに保たれた部屋で、45分間、仰臥位で過ごした。
対象者数:28名(軽症うつ病患者)
国:日本
論文名:温熱療法を繰り返すと、軽度のうつ病患者の食欲不振と主観的訴えが軽減される
Repeated thermaltherapy diminishes appetite loss and subjective complaints in mildly depressed patient.PsychosomaticMedicine
Masuda A.、Nakazato M.、Kihara T.、Minagoe S.、&Tei、C
結果:温熱療法群の身体的愁訴(しゅうそ)(CMI)は非温熱療法群よりも有意に低下した。温熱療法群では、空腹感およびリラクゼーションの得点(ビジュアルアナログスケール)が有意に増加していた。血漿グレリン濃度及び1日のカロリー摂取量は、入院4週間後の非温熱療法群よりも、温熱療法群で有意に高かった。空腹時血糖値血漿エピネフリンBMI抑うつ気分(SDS)に有意差は認められなかった。

うつ病になるのはストレスなどの原因によってセロトニンノルアドレナリンドーパミンといった脳内の神経伝達物質が減少するためだと言われている。サウナはノルアドレナリンドーパミンを増加させることが報告されている。詳しくは「ノルアドレナリン」と「ドーパミン」。

*精神・神経関係の薬を飲んでいる場合、発汗や体温調整が阻害されやすくなるので、かかりつけの医師との事前相談が必須。