熱波師/アウフギーサ―

サウナ



熱波師またはアウフギーサ―とは、サウナのなかで熱した石(サウナストーン)に水をかけて発生した高温の水蒸気を、大きなタオルをあおいで、熱波を客に送る仕事をする人のこと。あおぐ道具はタオルがメインだが、熱波師によってはうちわを使ったり、うちわとタオルの二刀流の熱波師もいる。その際、客が心地よく汗をかけているか、体調を崩しかけていないかなど、気を配る役割もある。サウナをより楽しんでもらうため、タオルをただ振り回すだけでなく、独自のサービスをする熱波師もいる。ダンスしながら熱波を届けたり、独特な掛け声を客と掛け合ってライブのような演出をしたり、さまざまなスタイルがある。
  
日本には300名以上の熱波師/アウフギーザーがおり、新しく資格ができたのでどんどん増えている。
熱波師には男性も女性もおり、その中にはバイトスタッフとして働いている大学生もいる。高温の環境で動き回る仕事になるため、熱さの中での体調管理や、利用者や自身のやけどなどの安全配慮など、リスク管理も求められる。熱波師はサウナ室の「マスター」、つまり管理人という側面も持つ。サウナがなぜ美容や健康によいのかといった知識はもちろん、体調のすぐれない人には水分補給をすすめたり、ときには退出をすすめるなど、毅然とした態度も必要になることがある。 
 
熱波師には2種類ある。1つは、サウナ施設で接客や清掃を担当しながら、熱波師の業務も行う施設の従業員。もう1つは、フリーの熱波師となって、施設からの依頼を待つ人。 施設によっては、熱波師に時給+αの手当てを出しているところもあり、1日で数万円稼ぐ人もいる。
熱波師に資格はあるが必須ではない。 熱波師資格には日本サウナ熱波協会の熱波師検定AとBがあり、資格を取得することで知識や経験を増やし、全国の温浴施設で働きやすくなる。

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