サウナの意味

人生で最も大事なのは健康な体だと思います。そして健康であれば次に大事なのは幸せであることだと思います。もし助からない重い病気になってしまったら、お金や名声も虚しいだけでしょう。もし権力や地位を得ても、それが幸せをもたらせないなら、虚しいだけでしょう。健康という土台がしっかりあって、幸せに生きることこそが人生の基本ではないでしょうか。健康と幸せは、生きる上で最も大事な2つだと思います。

サウナには両方を向上させる科学的な裏付けがあります。「運動をやると健康に良い。運動をしている人はしていない人よりも幸せ」といった類のぼんやりとしたデータではありません。日本人の死因トップ10の疾病のうち、サウナがどの疾患の罹患率を、何%下げることが研究で報告されているのか。罹患率を下げる仕組みはどうなっているのか。サウナで自律神経がどのように影響を受け、そうなると何の幸福物質が分泌されるのか。幸福度を下げる精神の疾患を、サウナはどのような仕組みで改善するのか。様々なデータがあるのです。これらを知れば、サウナに入りたい、ではなく、サウナを習慣化しないと損をする、という気分になるはずです。夜寝る前に歯を磨く習慣をつけないと、虫歯になって、あとでひどい目にあう、という風に、サウナに入る習慣をつけないと、死につながる病気の羅漢率が激増し、あとでひどい目にあう。幸せの脳内物質の分泌量も減るから、日々の幸福度が下がってしまう。これらは事実です。

北欧の幸福度の高さは有名で、福祉、教育、医療、平等などがその理由としてよく挙げられますが、サウナもその1つだと推察します。サウナに入らない人にはこの推察はピンとこないかもしれませんが、サウナ―(サウナ好きの人たちの俗称)たちは、全員うなずきます。サウナ―たちは、だからサウナにハマっているのです。病気の予防や改善の体験は限られているので、知識をしまっておくにとどまりますが、サウナで幸福度が上がるのはすぐに味わうことができるからです。そしてこれら、健康と幸せを向上させるサウナ効果のほとんどは、日本人が習慣としているお風呂では残念ながら無いのです。サウナには、お風呂のようにリラックスする効果と、運動のように体に負荷をかけるという2つの側面があります。さらにサウナの効果は、健康と幸福だけではありません。お風呂では得られない、ダイエット、美肌、メンタルなども効能も研究で立証されています。だからこそお風呂と違って、効果を得るための守るべき過程や注意点がたくさんあります。

 

現在サウナブームによってサウナ施設が大変混雑していますが、アンケートなどによると、半数の人が正しい入り方をしていないようなので、残念なことに、そうした人たちには健康、幸せ、美容などへの効果はあまり期待できません。しっかりとした効果を得るためには、正しい知識は必須なのです。サウナの場合、それらは自然に身につきません。情報として誰かからしっかり教えてもらう必要があります。でなければ、10年サウナに入っても、間違ったままになります。このままでは、サウナブームによって大勢がサウナ施設に押しかけるものの、多くの人が効果を感じることができず、サウナに見切りをつけてしまうでしょう。それだけは避けたいものです。

日本の健康と幸せのためにサウナの正しい知識を広めたいと思います。